小さな磯で、見つけた小さな魚を育てる。小さな子供でなくても、なんかワクワクします。
そんな魚の育て方と、持ち帰り方についてお話しします。
今回は、磯遊びで、魚を見つけちゃって、どうしよう!と思われている方向けです^^
でも、海のお魚はそんなに長く生きられないことが多いです。
そんな大切な命。可愛がれる時間だけは、是非、一生懸命でお願いします。
1,持ち帰る準備(酸欠を防ぐ準備)
2,車での注意(温度の管理)
3,自宅に帰ってすぐ(アンモニアの蓄積を防ぐ準備)
4、落ち着いてきたら(長期飼育の為の準備)
こんな感じで進めます。
①まず、持ち帰るには、酸素と新鮮な海水が必要です。
酸素は、エアーポンプが最適です。近くの釣具屋か、ホームセンターで大急ぎで、
購入してください。エアーポンプ先端は、水に入れると空気で浮いてしまうので、
水中に沈められるように、エアーストーンを取り付けるか、最悪、おもりに括り付けて、
海水中に沈めて下さい。
そして、出来るだけ多くの海水を持ち帰って下さい。自宅で海水を作るのは至難の業です。
ちなみに海水の最適比重は1.023です^^。本当に繊細な比重です。
海水を持ち帰って使う方が、計算法調べて塩を買って調整するより、数段マシです。
空き容器や、バケツにアリッタケ確保してください。余るぐらいでも足りない位です。
そして、お魚は一番大きな入れ物に移し替えてくださいね。
②車での注意
高温は、まずいです。貝やヤドカリ、カニでさえすぐ死んでしまいます。
その前に、今入れている魚の入れ物の海水を、すべて新鮮な海水に入れ替えて下さい。
できれば、帰るギリギリまで何度も行ってください。
そして、クーラーが効いている車の中で、暗がりに置く。
魚の指摘温度は26℃と言われています。最近は温暖化もあって28℃の場所もありますが、
30℃超えはかなりやばいです。
移動中、魚が口をパクパクしていたら、酸欠ですが、それ以外は、温度の可能性が高いです。
③自宅に帰ってすぐ
家に着いたら、たくさん持ち帰った海水を大きな水槽に移し替え、水温を計って下さい。
25℃以上28℃以下になる様、温度調整してください。この際、保冷剤もありです。
下げすぎには注意して。
氷ダイレクトINは、最終手段ですが、小さい水槽では海水の比重が変わってしまうので、
極力避けた方がいいです。
温度が適正でしたら、やっと、お魚を入れてください。同時にエアーポンプも。
そして重要な事ですが、水槽の水面の位置をテープでも貼り、記憶してください。
あぁ。少し、落ち着きましょう。小さな魚たち、ほんとに可愛いですね^^
是非、感想教えてください^^
④長期飼育の為の準備
こんなに頑張っても、次の朝死んでいた(アクアリウムの世界では、「星★になった」と言います)
なんて事も、よく聞きます。少し寂しいです。
餌も、2.3日して考えるかもしれません。
ただ一番重要なのが、海水の管理です。水を補充する行為は、重要で、
全く考えの違う2つの事をしなくてはいけません。
1つは、水分が蒸発してしまう事です。夏では特に暑さの為、200ℓ水槽で1日に4ℓ程の
真水が蒸発する事もあります。注意点は、蒸発するのは、真水だけという事です。
つまり。塩は蒸発しませんので、残った水槽内の海水は、塩分の濃い海水になっています。
つまり、蒸発した分の真水(通常水道水)を追加して、入っていた量(もともとの比重)、
に戻すことで、海水の比重を保たなければなりません。
2つめは、塩分とは全く関係のない、水槽内の汚れの蓄積です。
お魚が生きていますし、目に見えない海水中のプランクトンも、糞をします。
糞は、蒸発しませんから水槽内に溜まっていきます。
部屋の空気を入れ替えても、部屋中にごみが無くならないのと同じですね。
つまり、2つ目は、持ち帰った大量の海水を、水槽内の同量の海水と入れ替える事です。
例えば、持ち帰った海水がペットボトルに入っていれば、ペットボトル分水槽から抜いて、
その後に、新鮮な海水を追加する。順番は間違えずに。
1つ目は、水道水。2つ目は、海水を入れる。行為そのものは似ていても、全く違う考えです。
お魚を育てる事=海水を維持する事 と、私は考えています。
地球は今、温暖化です。海水温、比重、磯焼けした沿岸。水槽を管理するだけで、
自分の水槽と同じ様な事が、地球規模で起こっています。本当に問題です。
そんな、平和な考えも、お魚を育てる事で、身近に考えられるかもしれません。
でも、魚食べる事。それは大好きで、寿司も大好物です。
その辺の、人間の悪魔的存在は、どう考えたら良いんですかね?
今夜も、自分の水槽見ながら、カクテルブルーハワイでも飲んで考えます^^ⅴ

追記:
以上の事だけでは、育てられない事もあるかもしれません。
趣味としてお魚を育てるのは、また違う次元かも知れませんが、
その先が、気になった方の為、キーワードを書きます。
更に上を目指したいと思われた方は、さらに詳しいブログを探してみてください。
底面フィルター:底砂をアンモニア分解のフィルターに変える
水足しくん :蒸発した水をある程度継ぎ足してくれる機械
水槽冷却ファン:水槽の冷却。3℃位はすぐ下がる。
レッドシー コーラルプロソルト:水に塩の素を混ぜて、海水を作る。
ライブロック :海の生きている岩。海水をある程度、綺麗にしてくれる
硝酸塩 水槽 :水槽のアンモニアの最終形態。これがなくなればサンゴも飼える?
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