武田鉄矢さん。日本人であればほとんどの人が知っているであろうテレビタレントです。
ものまねを披露(やらされる場合も含む)する時は、金八先生のものまねを
一度は声に出してみた人もいるのではないでしょうか^^
そう、武田鉄矢=金八先生=説教おじさん のイメージかも知れません。
ですが、昭和のほんの数年間、「この人カッコいいかも」と、
思える時期がありました(武田さんすみません)。
そのかっこ良さが表現された第1作目の映画です。
このころの日本映画は、笑いあり、涙あり、お色気あり、そしてアクションありの
エンターテイメントでした。
風俗で働く女性が裸で走り回る画像をテレビで放映していた時代ですが、
今では到底テレビ放送されるはずもなく、知らない人が多いのも無理はないのですが、
当時の第2次カンフーブームも相まって、堅いハンガーをヌンチャクの様に振り回し、
今では想像できない肉体美で蟷螂拳(とうろうけん:カマキリを模した拳法)を
繰りだす武田鉄矢には一見の価値ありです。
ストーリーは、若い女性を食い物にした新手の犯罪集団を沼津県警の刑事達が退治するという
わかりやすい内容ですが、(悪い意味で)今では存在する人身売買的な風俗産業や、聾啞者の
題材など時代を先取りした様な内容でもあります。
また、日本映画の(一部海外も当てはまりますが)良い所に気づきました!
撮影場所が日本である為、撮影場所が知っている場所であれば、昔の想い出と共に、
ノスタルジックな感傷にふける事が出来ます!
私は、仕事で沼津に行った事があるのですが、駅前のロータリーや海岸線など、
今でこそ整備されてしまい昔の面影は少ないのですが、映画の中だけは、
当時の空気感すら思い出す事ができるでしょう。
気に入った映画のロケ地巡りや、思い出の土地が舞台の映画を観るなんてこだわった鑑賞も
十分素敵な趣味になるのではと思いました。
そして、シリーズ全編で流れる、吉田拓郎の「唇をかみしめて」がとても良い歌で、
フォーク世代で無い私でも、何度も聞いてしまいました。
いい映画に、いい音楽。気軽に観れる日本映画はホントにいいものですね。
往年の名映画解説者、水野晴夫を真似してみました^^
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