映画を観るにも、観る映画に合った季節というのが存在すると思ったりします。
例えば、クリスマスの時期の冬のハートフルコメディだったり、
何かを始めようとする春や初夏に、スポーツ系根性もの映画だったり。
正月だったら寅さんかな^^。
ただ、夏も終わりに近づき、祭りも終わり、夜もあれっ涼しいな?と思う時
どんな映画を観るでしょうか。
私は、クールな雰囲気の、題材も重めのものも良いのではないかと思います。
最近ではめっきり減ってきたレンタルビデオ店で観た事のない渋そうな映画を選んで来るのも
そんな季節の楽しみかも知れません。
今回紹介する映画は、悪名高いロシアマフィアの人身売買を背景にしたサスペンスです。
うーん、重い。
マフィア映画と言うと、『ゴッドファーザー』が有名ですが、
少し派手なイタリアマフィアと違い、ロシアマフィアは非常に静かで、
霧がかかった様な暗黒さがある。
助産師アンナ(ナオミ・ワッツ)が、出産後死んでしまった若い妊婦の住所を探す為
バックの中に見つけたロシア語の日記が基で、事件に巻き込まれていく。
アンナに近づくマフィアの運転手ニコライをヴィゴ・モーテンセンが演じている。
彼はこの演技で、第65回ゴールデングローブ賞 主演男優賞、第80回アカデミー賞主演男優賞他に
ノミネートされています。ある意味すべてをさらけ出していますが、惚れる演技です。
ロシアとウクライナの関係は、今でこそ周知の事実だが、この2007年制作の映画の中にも
少し盛り込まれていて考え深く感じます。
見終わって、世界にはまだまだ多くの裏の社会が存在する事を考えてしまいます。
夏が終わって、少しさびしい季節に見る映画だったからかもしれません。
そして、
この映画の題名が、なぜ、『イースタン・プロミス』=「東方の約束」なのか、
考えて夜も眠れません。
まあいいか、秋の夜長・・・ですから。
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