映画紹介ー『12人の怒れる男 評決の行方』

映画紹介

新しい感染症の時代になり、人が集まり話すことが出来なくなったりしている中で、

それでもやっぱり、人と話す事の楽しさや重要性を改めて感じている今日この頃です。

この、「議論する事」の重要性をテーマにした傑作映画をご紹介します。

18歳少年殺人事件の陪審員裁判。12人の男たちが議論を重ねていく話です。

本編のオリジナルは1957年に放映され、数々の賞にノミネートされた映画のリメイク版

「12人の怒れる男 評決の行方」という1997年の作品です。

映画のほとんどが、クーラーの効かない小部屋の中だけで進行して行くいわゆる密室映画ですが、

全然飽きる事が無い!脚本と俳優とカメラワークが融合した傑作だなと思う映画です。

アメリカの陪審員裁判は、登録名簿から無作為に選ばれた12人が、裁判官の助けを受けずに、

陪審員だけで話し合い、有罪か無罪かを全会一致で決める制度で、

州によっては、殺人罪を有罪と判断すれば、おのずと死刑が決定するという・・・。

公判(みんなで状況を聞く)直後の判断では11人有罪、1人無罪の判断であったが、

話し合いを重ね、陪審員の気持ちが色々と変わっていく。そしてこの映画を観ている私も、

本当に自分の心に問いかけられる様で、13人目の陪審員として没入していく感じがします。

日本では裁判員裁判ですが、この映画を観ると日本の裁判員に選ばれたくないな~と、

思ってしまうぐらいです。

映画で選ばれた12人は、白人、黒人、移民、老人、中年等と境遇も年齢も違う人たちの

集まりで、個人の信念や差別的な本心なども、感情により漏れ出してしまう事があり、

アメリカという、移民国家の内面的な所もビシビシ伝わってくる映画となっています。

最近は、ZOOMやTeamsなどのオンラインの会議のシステムを活用する会社が増えていて、

顔を突き合わせての会議は無くなりましたが、会議自体は簡単に出来るのかもしれません。

でも本音を話しているのか?と自問自答したりして、いつものオンライン生活を

考えたりしちゃいました。

オンラインの繋がりって、私は何だか上の空になっちゃうんですよね。

会議より、画面に映る自分の顔のシミが意外と気になってたり・・・。

よし!、これからの会議は、人の生死が関わる会議だと思って参加しよう!

重すぎるか^^;

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